なぜ重要?トレッキングシューズ・登山靴の足の測定
本格的な登山靴やトレッキングシューズは長時間の歩行に適しています。また、快適性と共に自然の中の不整地での安定性も求められます。
よって、普段履きの靴以上にフィット感が重要です。足の正確なサイズを知ることは最適な一足を見つける出発点です。
誤ったサイズ選びが招く問題
サイズが合わない登山靴は様々なトラブルを引き起こします。小さすぎる靴はつま先の圧迫につながります。
これは爪の損傷や血豆、水ぶくれの主な原因です。特に下り坂ではつま先が靴に強く当たります。
逆に大きすぎる靴は足の動きと連動せず、摩擦による水ぶくれや、接地の遅れによる疲労を招きます。
快適な歩行が損なわれるだけでなく、膝や腰への負担も増大し、転倒のリスクも高まります。
適切なフィットがもたらす恩恵
足にぴったりとフィットする登山靴は足への負担を軽減し、安定した歩行をサポートしながら、長時間の山行の快適さを保ちます。
また、靴本来の機能(防水性、クッション性、グリップ力など)とパフォーマンスを最大限に引き出します。これらは安全で楽しい登山につながります。
自宅でできる!足のサイズ測定方法
正確な足のサイズを知ることは靴選びの第一歩です。自宅で簡単に足長(そくちょう)と足囲(そくい)を測定する方法を解説します。
左右の足のサイズが異なる場合もあります。念のために両足を測定しましょう。
準備するもの
- A4サイズ程度の紙
- ペンまたは鉛筆
- 30cm程度の定規
- 柔らかいメジャー(足囲測定用)
- 三角定規(足長測定をより正確にするため)
測定手順(足長・足囲)
- 紙の準備と立ち方:
紙を床に置きます。かかとを壁にぴったりつけます。
両足に均等に体重をかけ、まっすぐ立ちます。 - 足長の測定:
最も長い足指の先端に印をつけます。
かかとの最も出ている部分にも印をつけます。
この二つの印を結んだ長さが「足長」です。 - 足囲の測定:
親指の付け根と小指の付け根の最も出ている部分を通るようにメジャーを一周させます。
メジャーがたるまないように測った周長が「足囲」です。
足幅(足の親指と小指の付け根の骨が出ている部分を結んだ直線距離)も測定しておくと参考になります。
注意点とポイント
午後の時間帯に行いましょう。足の状態が実際の登山時に近いです。
左右の足でサイズが違う→大きい方の足に合わせて靴を選ぶのが基本です。
トレッキングシューズ特有の測定ポイント
登山靴やトレッキングシューズは通常の靴とは異なる特性を持ちます。測定時にいくつかのポイントを考慮しましょう。
この一工夫でより快適な履き心地と楽しい山遊び体験を得られます。
厚手のソックスを考慮する
登山用靴下、トレッキングソックスは一般のものより厚手です。ただのファッションではありません。クッション性や保温性、吸湿性などの機能を持つ専用品、ギアです。
そのため、足のサイズを測る際や試着する際には、ソックスの厚みを考慮しましょう。
一般的な薄手の靴下や素足!で試着すると、登山用ソックスを履いた際には窮屈さを感じます。
足のむくみを考慮する
長時間の歩行で足はむくみます。トレッキングシューズを選ぶ際には普段の適正サイズより少し余裕を持たせましょう。
基本的にスポーツやアウトドアの環境下で足は太くなりますが、細くなりません。血流の関係です。逆に寝起きの足は最もスリムです。
足の甲の高さや幅を考慮する
足の甲の高さや足幅(ワイズ、ウィズ)も登山靴選びの重要な要素です。日本人の足は欧米人に比べて甲高、幅広の傾向を持ちます。
自分の足の甲の高さや幅に合った靴を選びましょう。靴の中での足のずれを防ぎ、快適性を高めます。
足囲の測定はこのための重要な指標です。
専門店でのフィッティング:プロの視点
自宅での測定は基本的なサイズを把握するものです。最適な登山靴を選ぶ近道は専門店でのスタッフのフィッティングです。
ただし、店員さんの質や知識にはバラツキがあります。総合店より専門店のスタッフ、若手よりベテランの方が安全です。
専門店のメリット
登山用品専門店は多種多様なメーカーの登山靴を取り揃えます。これにより、自分の足に合った形状や機能を持つ靴を見つけやすいです。
また、専門知識を持つスタッフは足の形状や歩き方の癖、登山経験、目的などを総合的に判断し、適切なアドバイスをくれます。
フィッターによるアドバイス
専門店のフィッターは足の甲の高さ、足幅、土踏まずのアーチの形状などを詳細に見てくれます。
有名ブランドの旗艦店ではまれにフットプリントや足圧計などの高価な分析機械があります。プロのシューフィッターはこれらの情報に基づき、足の特性や登山スタイルに合った靴のタイプやブランドを提案します。
試着時のチェックポイント
実際にシューズを試着する際にはいくつかの重要なポイントがあります。これらを意識することで、よりフィット感の高い一足を見つけられます。
かかとのフィット感
靴の中でかかとが浮かないか? これは重要です。かかとが浮くと、靴と足が連動せず、摩擦=靴擦れが起こります。
ただし、きつすぎても血行不良や痛みが生じます。
つま先の余裕
トレッキングシューズのつま先には指一本分程度の余裕があることが理想です。
特に下り坂では足が前にずれ込み、つま先が靴の先端に当たります。ここで余裕がないと、爪が圧迫されて、内出血や割れが起こります。
足囲のフィット感
足囲はきつすぎず、ゆるすぎないことが重要です。靴の中で足が左右にぶれないかを確認しましょう。
歩行テストの重要性
店内で実際に数分間歩いてみましょう。平地、段差、上り下りも試します。スタッフの目線を気にしない。
足の指が靴の先端に当たらないか、かかとが浮かないか、靴の中で足が滑らないかなどを注意深く確認します。
快適性を高めるインソールと靴紐の調整
インソールや靴紐の適切な調整もフィット感と快適性を大きく左右する要素です。
これらを活用することで、足への負担をさらに軽減します。
インソールの役割と選び方
市販されている登山靴の多くには、汎用的なインソールが付属しています。しかし、足の形状やアーチの高さは人それぞれ異なります。
既成のインソールでは足に合わない場合があります。そのような場合、足のアーチをサポートするインソールに交換しましょう。
オーダーメイドや既成の機能性インソールがあります。フィット感を向上させ、疲労軽減や安定性向上の効果が期待できます。
扁平足やハイアーチなど、足の特性に合わせたインソールを選ぶことが重要です。
靴紐の締め方のコツ
靴紐の締め方一つで、フィット感は大きく変わります。基本は、つま先から足首に向かって段階的に締めていくことです。
足の指の付け根部分はやや緩めにします。甲の部分はしっかりと締めます。足首から上はさらにしっかりと締めることが大切です。
足全体を均一にホールドし、靴の中で足が動くのを防ぎます。下り坂では、特に足首から甲の部分をしっかりと締めましょう。
つま先が靴の先端に当たるのを防げます。登山中に紐が緩んでしまった場合は、こまめに締め直しましょう。
登山靴の慣らし履きとメンテナンス
新しい登山靴を購入したら、いきなり長距離の山行に出かけるのは避けましょう。慣らし履きを行うことが重要です。
また、適切なメンテナンスを行うことで、靴の寿命を延ばします。常に最高のパフォーマンスを発揮させることができます。
慣らし履きの重要性
新しいシューズはまだ足の一部ではありません。とくに登山靴、トレッキングシューズ、ハイキングシューズはスニーカーやランニングシューズより堅牢で重厚です。
自宅の周りや近所の公園など短い距離から徐々に履き慣らしていきましょう。靴が足の形にフィットし、足も靴に慣れていきます。
慣らし履きの段階で靴紐の締め方やソックスとの相性などもチェックしましょう。
登山靴のメンテナンス方法
シューズのコンディションの維持には使用後の手入れが不可欠です。
泥や汚れをブラシや水で丁寧に洗い落とし、日陰で乾燥させます。
防水素材の靴には定期的に防水スプレーを塗布しましょう。
本革製の靴はさらにデリケートです。水気を拭き、専用のクリームで栄養を与えます。
正しい手入れは靴の寿命を延ばし、パフォーマンスを高めます。
最適な登山靴選びで安全快適な山歩きを
本記事ではトレッキングシューズや登山靴選びについて解説しました。足の正しい測り方、専門店でのフィッティング、調整やメンテナンスまで網羅しました。
これらの知識を実践して、より安全で快適な登山体験をお楽しみください!